行動できないあなたは弱くない、臨場感が偏っているだけ

生きたゴールを設定する
いくら誰かが「なんとかなる」と言ったって、なんとかなる臨場感がないのに「なんとかなる」と思い込める人は稀です。
ゴールを設定しても、「なんとかなる」と思い込めるまでは、踏み出す勇気が必要ではないか?
そして、ゴールを設定しても現状に留まり続けて、理想的な未来を妄想し続ける人は、踏み出す勇気が無いのではないか?
この問いは、「理論としてのゴール設定」と「生きたゴール設定」を分ける分水嶺です。
「なんとかなる」と思えないのは自然なこと
まず大前提として、“なんとかなる臨場感がない”のは正常です。
脳の働きとして、現状の外の未来は「安全が保証されない不確実領域」として認識されます。そのため、無意識は”踏み出さない理由”を無限に生成します。
このとき、「恐れ」は失敗の兆候ではなく、”現状の外に出ようとしているサイン”なのです。
つまり、「怖い=ゴールに向かっている」という逆説的な真理がここにあります。
恐れを感じているなら、あなたは正しい方向に向かっています。
「踏み出す勇気」が臨場感を現実化させる
勇気とは、「恐れがない」ことではなく、“恐れを抱えたまま行動すること”。
そしてこの”行動の一歩”こそが、ゴール側の臨場感を現実に引き寄せるトリガーになります。
なぜなら、脳は「行動による結果」をフィードバックとして、現実世界の臨場感を更新していくからです。
つまり:
行動 → 新しい感覚 → 臨場感の変化 → 信念の強化 → 再行動
というループで、「なんとかなる」が”根拠ある実感”に変わっていきます。
勇気は、臨場感を”先に動かす”エネルギーなのです。
「妄想的ゴール」と「実在的ゴール」の違い
ここが非常に重要です。
| 区分 | 妄想的ゴール | 実在的ゴール |
|---|---|---|
| 臨場感 | 未来が遠い・映画のよう | 今から”すでに関わっている” |
| 感情 | 興奮・理想化 | 静かな確信・親しみ |
| 行動 | 頭の中で完結 | 自然と小さな行動が起こる |
| コンフォートゾーン | 現状の外に留まる | 新しい現実に馴染む |
「妄想的ゴール」の段階では、ゴールが”物語の中の他人”のように感じられます。だから現実の行動に結びつかない。
一方「実在的ゴール」では、まだ完全ではなくても、「その未来にいる自分」との結びつき感覚が芽生えています。
この「つながり」が、勇気の源になります。
勇気とは「自己信頼の現場感覚」
勇気を持てる人と持てない人の違いは、能力ではなく、エフィカシーの有無です。
ただしこの”エフィカシー”も、最初から強くあるわけではありません。
エフィカシーは「信じる」ものではなく、”信じて動いた結果として積み重なる体感”です。
だから、
「勇気を出して動く」→「想定外の結果が起きる」→「それでも大丈夫だった」
というサイクルを何度か経るうちに、「なんとかなる」の臨場感が実体を持って育っていきます。
「勇気が出ない」のは、臨場感が偏っているだけ
「踏み出す勇気がない」のは、恐れや怠惰ではなく、”現状の臨場感が強すぎる”ということです。
脳は「未知」よりも「既知」に臨場感を感じるようにできています。だから、新しい未来をいくら思考で描いても、”今ここ”の方がリアルに感じられるのです。
その偏りを変えるには、未来の臨場感を「体で感じる」こと。
つまり、“思考で描く”のではなく、”身体で関わる”。
未来側の自分と関係を持つような行動を、どんなに小さくても起こすこと。
その瞬間に、臨場感の座標が動きます。
まとめ:勇気が臨場感を現実化させる
- 未来に臨場感がないうちは、「なんとかなる」はただの言葉
- だからこそ、最初の一歩=勇気の行動が必要
- その行動が、未来の臨場感を”現実の地図”に書き込む
- その積み重ねが、「なんとかなるが腑に落ちる」を育てる
つまり:
- 「勇気」は、”臨場感の橋”である
- 「行動」は、”未来の臨場感を現実にダウンロードする行為”である
- 「なんとかなる」とは、”その橋を何度も渡った者だけが得る感覚”である
あなたは弱くない、ただ臨場感が偏っているだけ
抽象度の高いゴールを設定しているのに、現状に留まり続けているなら、それはあなたが弱いからではありません。
ただ、現状の臨場感が強すぎるだけです。
その偏りを変えるために必要なのは、思考ではなく行動。どんなに小さくてもいい、未来側の自分と関係を持つような行動を起こすこと。
その一歩が、妄想的ゴールを実在的ゴールに変えます。
未来を信じることは、未来を作ること。
けれど、それは思い込むことではなく、一歩、踏み出して世界を変えた身体の記憶が教えてくれる。
恐れを感じているなら、あなたは正しい方向に向かっています。
その恐れを抱えたまま、一歩、踏み出してください。
その瞬間、あなたの臨場感が動き始めます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
↓ 過去ブログ ↓


