行き当たりばったりではない──流れに委ねるという高次の自己信頼

うまくいく状態が続いている

最近、不思議なことに気づきました。

大した計画を立てなくても、バンドのライブはうまくいく。パートナーと遊びに行ってもとても楽しい。旅行しても道中で計画外のことが起きても結局うまくいく。人の話を聴いてても良い方向に行く。

「なんにもしない日にしよう」と決めて寝たら今までにないくらい睡眠が心地よい。自分も面白いし、相手が喜んでくれていると感じる。

一体全体、なんなのだろうか?

これはもしや、誰が聞いても納得のいく入念な計画を立てたからといって絶対にうまくいくわけではないのであれば、「これが重要」ということだけ決めて、あとは今までの経験則すら手放して、結局なんとかなると思い込んで、行き当たりばったりで進んでいくだけで良いのではないか?


しかし「なんとかなる」と思えない

いくら誰かが「なんとかなる」と言ったって、なんとかなる臨場感がないのに「なんとかなる」と思える人は稀です。

ゴールを設定しているようで、現状に留まり続ける人は、「なんとかなる」とまだ思えないので踏み出さずに、理想的な未来の妄想で停滞している状態です。

では、どうすれば「なんとかなる」が腑に落ちるのか?


入念な計画がうまくいかない理由

どんなに完璧に計画しても、世界は常に無限の変数で動いています。

なぜなら、現実は「確定的な因果」ではなく、情報空間における確率的な干渉の結果だからです。

コーチングで言えば:「過去から未来が決まるのではなく、未来の臨場感が今を形づくる」

だから、過去の経験や常識をベースにした計画は、”過去の情報空間”に自分を閉じ込めることになります。

つまり、入念な計画ほど「現状の中」で完結してしまう。それが”うまくいかない構造”の正体です。


「これが重要」だけを決める

では、どう生きればいいのか。

これは、コーチングで言う「ゴール設定」に非常に近い発想です。計画ではなく、”方向”だけを定める。

  • 「こういう人でありたい」
  • 「この世界観を体現したい」
  • 「こういう空気の中で生きたい」

この“Beingレベルの選択”を明確にしたら、あとは現象(Doing)は自由に変化していくのです。

つまり、目的地ではなく”磁力”を設定するイメージです。

「これが重要」を決める、というのは、まさにこの”磁場”を定める行為なのです。


経験則を手放す勇気

経験則とは、過去の成功体験から導かれた”安全パターン”です。つまり、過去の自分が生み出したコンフォートゾーン。

それを手放すということは、「未知との共創を受け入れる」ということ。

コーチングで言う”現状の外のゴール”は、まさにこの「未知」との接続点にあります。

計画を超えて生きる、とは、“自分のコントロールを超えた創造”を許可すること

この姿勢があると、結果は不確実でも、流れの中に「合点がいく感覚」──すなわち”整合感”が生まれます。


「なんとかなる」は理論的にも正しい

“なんとかなる”という言葉は一見無責任ですが、情報空間的に見れば、非常にパワフルな信念構造です。

なぜなら「なんとかなる」と思っている人の脳は:

  • 現状の問題を”致命的”とみなさず
  • 無意識的に”解決策を探索し続け”
  • 結果として本当に”なんとかしてしまう”

という自己組織化プロセスを起動するからです。

これは「楽観主義」ではなく、自己信頼と創造的無意識の自然な働きです。


「行き当たりばったり」との違い

ここで重要なのは、これは「行き当たりばったり」ではないということです。

観点行き当たりばったり流れに委ねる
出発点不安・反応的信頼・創造的
主体感外的環境に左右される内的磁場に導かれる
方向性その場の快/不快Beingに沿った流れ
結果一貫性がない意味のある偶然

つまり、「行き当たりばったり」ではなく、“流れと共に在る”という状態を意図的に選ぶのが鍵です。

それは”何も考えない”のではなく、“考えなくても動けるほどに信頼している”状態です。


RASが必要な情報を拾い始める

コーチングではよく、「ゴールを決めたら、あとは”何とかなる”」と言います。

これはスピリチュアルでも根性論でもなく、情報空間のフィードバック原理です。

未来のゴールの臨場感を高く持っていれば、脳のRAS(網様体賦活系)が”必要な情報”を拾い始め、偶然のような形で現実が再構成される。

だから、「なんとかなる」という信念が、現実を”なんとかしてしまう”のです。


体験するまで、腑に落ちない

しかし、理論を理解しても、「なんとかなる」の臨場感がないなら、まだ踏み出せません。

だから、「なんとかなる」を腑に落ちるまで、体験すると良いのです。

小さなことからでいい。計画を少し手放してみる。経験則を少し疑ってみる。「これが重要」だけ決めて、あとは流れに任せてみる。

そして、実際に「なんとかなった」体験を積み重ねる。

その体験こそが、「なんとかなる」の臨場感を育てます。

貯金が底を突いても、「この状態にだけはなりたくない!」という状況になっても、「なんとかなった」体験を積み重ねると、どっしりしてくると同時に「なんとかしてしまう人」になります。


結論:生命の創造性を信頼する

「計画を超えて、流れに委ねる」ことは、“努力を放棄すること”ではなく、”生命の創造性を信頼すること”です。

「なんとかなる」と思える人は、世界の創造プロセスと”共同制作者”として立っています。

つまり、「計画ではなく、方向と信頼」という感覚は、まさに抽象度の高い実践者の在り方なのです。


最初は「なんとかなる」と思えなくて当然です。

でも、小さく試して、小さく体験して、少しずつ臨場感を育てていく。

その積み重ねが、やがて「ああ、本当になんとかなるんだ」という実感に変わります。

理論を学ぶことも大切です。しかし、最終的には体験することでしか、腑に落ちません

「なんとかなる」を生きるために、まず一歩、踏み出してみてください。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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