Invent on the Wayで切り開くコーチング新時代

純粋な興味が持つ社会的価値

コーチングというツールを利用して、対外的に「いい人」を演じながら自分の利益を貪ろうとする人は論外です。しかし、純粋な気持ちでコーチングに興味を持つことは、現代社会において非常に価値のあることだと言えるでしょう。

なぜなら、純粋にコーチングに関心を寄せる人は、相手を貶めたり利用したりしようという発想を持たないセルフイメージで生きる可能性が高いからです。そうした人々が増えることで、社会の理不尽な争いが減少する効果が期待できます。


「何もしない」それでも良い

興味深いのは、コーチングに興味を持ちながら「世界平和が素晴らしいなぁ」と思いつつ、結局何も実践しなくても、それ自体に価値があるという点です。

現状に留まって情報受信ばかりしている状態でも、「利他的な世界は素晴らしい」とインプットしているので、相手を苦しめたくはない人格を維持していることになります。それは本人にとって幸せかどうかは別として、社会的には確実にプラスの影響を与えているのです。

しかし、ここに大きな課題が潜んでいます。


普及速度の鈍化という現実

コーチングに興味を持った人の多くが結局何もしなければ、興味を持つ人が増える速度は極めて遅くなります。最悪の場合、「怪しい」という印象を持つ人が増加し、逆効果になる可能性も否定できません。

さらに深刻な懸念として、コーチング愛好家が「私たちは特別な情報を取得している」という選民思想的な方向性になる可能性があります。内輪で固まり、その中でグルグルと同じ話を繰り返すだけの集団として捉えられてしまえば、一般的な好印象は得られません。

分離意識が強ければ、「自分たちが傾倒しているコーチングを理解しない人は抽象度が低い」と、優劣とも取れる評価をしてしまう可能性があります。それは「皆が喜ぶ」大乗の観点から本末転倒であり、相手の立場になって考えてるとは思えない状態です。


実践者から見た理論偏重の問題

自らの道を切り開いている実践者と会話すればすぐにわかりますが、彼らからすれば、理論や用語、肩書きの羅列は「はいはい、うるさい」という話に過ぎません。

重要なのは、あなたが実際に自らの行動で何を切り開こうとしているのか、どんなエモーショナルな経過を歩んでいるのかという実体験や、そんな実体験から得たことが伝わる言葉です。その中に理論的な話が自然に混ざる程度で十分なのです。


俯瞰的認識の重要性

コーチングを多くの人に浸透させたいのであれば、「一般的に怪しいとか近寄りがたいと思われているだろうな」という俯瞰的な認識を持つことが不可欠です。

この認識なしに、内輪の論理だけで語り続けていても、大きな変化は期待できません。


Invent on the Wayの実践

真の変化を起こすためには、「invent on the way」(道中で発明する)の姿勢が求められます。課題として認識できる情報に対して、クリエイティブアボイダンス(創造的回避)で向き合うことなく見ないふりをしていては、現状から大きく変化することはないでしょう。


抽象度階層への上昇

もしあなたが現状の外のぶっ飛んだゴールを設定し、そのためにコーチングに興味がある人を増やすことが必要だと認識しているなら、様々な視点での捉え方を理解する必要があります。

「実は、私が傾倒しているコーチングは、カルトみたいに思われているのではないか?」

「マニアみたいな奴のマニアックな集まりみたいに思われているのではないか?」

こうした多様な人々の視点で捉えられる抽象度階層へ上がることが重要なのです。


「理解してから理解していただく」の実践

「7つの習慣」かなんかでも語られている「理解してから理解していただく」は、自己啓発の第一歩であるはずです。

まず相手の立場や視点を理解せずして、自分たちの価値観を押し付けることは、普及には繋がりません。一般の人々がコーチングをどう見ているかを深く理解することから始める必要があります。


世界規模での「いい人」増加への貢献

世界中で「いい人」に還る人が増えるためには、内輪の情報だけに留まらない広い視座が不可欠です。

コーチングの価値を世界に広めたいなら、現在の普及活動の限界を正直に見つめ、一般の人々の目線に立った戦略的アプローチが求められます。


行動への転換点

純粋にコーチングに興味を持つことの社会的価値は認めつつも、その興味を実際の行動に転換することで、より大きなインパクトを生み出すことが可能になります。

理論の習得で満足するのではなく、実際に自分の人生で実践し、その体験を通じて他者に自然な影響を与える。これが一番人間的で良いと思います。

未来の混迷を予測して不安を煽ったり、時事的な問題を批判的に扱って注目を得るなどの方法は、内輪ノリを大きくして質を低下させるだけで、本質的ではないでしょう。

内輪の安全地帯から一歩踏み出し、一般社会の中でコーチングの価値を体現する。そうした実践者が増えることで、コーチングは本当の意味で多くの人々に受け入れられる思想・手法として成長していくことでしょう。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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