現状維持が無意識でルーティーンになってないか?

コーチとしてやっていこうと決意して、
「コーチです!」と、例えばプロフィールなんかに記載して本格的に活動を始める。
日々、コーチングに関する情報発信や、自身の学びを洗練している。
しかし、コーチの仕事って、セッションを通じてクライアントの現状の外のゴールに対する
エフィカシーを上げていくって話ではあるのですが、その前段階があります。
「えっ?クライアントのエフィカシーを上げる知識やスキルを体得することでしょ?」
そんな声も聴こえてきそうですが、それは付属的な要素です。
セッションやら、なんやら、コーチとして実践する以前に、
コーチ自身が現状の外のゴールを設定して、
設定したゴールの臨場感を高めるというのも当然ですが、
現実世界でゴールに到達するための、最も臨場感を高く感じられる現実的行動を起こし
現状の外へ常に踏み出し、新たな体験を味わいながら、
その際に表れた自身の内面と向き合い受け入れて(これが多くの人にとって大変なんです)
あんなに現状の外だったことを、だんだん現状にしていき、
そこまで進んだ時点で、高く広がった抽象度によりゴールを更新していく。
こういった、常に現状維持をせずに、どんどん体験を重ね続けるのが仕事なんです。
はっきり言って、学んだ知識やスキル「だけ」では、
クライアントに良いこと言ったつもりでも、スッカスカなのが見透かされるからです。
よって、肩書「だけ」のコーチは、情報空間に抽象度の高いゴールを描いていても、
描いて想い続けて、何も動き出さずに現状維持をしちゃってるのでスッカスカです。
その状態では、いくら最高峰の肩書があろうとも、セッションしない方が良いです。
肩書が一切なくて、現状の外へ踏み出しながら
生き様としてコーチングを体現しているコーチの方が、コーチングが効きますし、
最高峰の肩書「だけ」のコーチを観察した場合、「えっ?コーチなの?」
「教科書通り伝えるだけの人じゃないの?」と思うんです。
最高峰のコーチング理論やスキルを学びました。
その時点でも、ゴールって「現状の外」なので、まだなにもなってないのです。
情報空間に描いただけの、現状維持状態です。
「でも、最高峰の理論やスキルがあるから、何の障害もなく鼻歌でも歌うくらいのノリで
現状の外のゴール達成しちゃいましたー!」なんてことはありません。
「格言っぽいことをカッコよく言いながら、鮮やかにゴール達成しているのが自分」であり、
「情けない自分、ビビっている自分、思わず過去の自我で判断している自分」などを、
「そうであってはならない!」と、押し込めて無かったことにしているようだと、
向き合って受け入れてないので、押し込められた自分の内面がモンスターになり、
無理をして生きることになり、本当は不足感に満ちているのに「自分は凄い」と言い聞かせて
現状が動かず、維持されて、どこにも進んでいかない生き様になってるコーチが多いんです。
私のクライアントも肩書を持ってませんが、
自分なりに学んだ理論に、体感や体験を重ね続けているので、
肩書だけのスッカスカを、以前からなんとなく感じているようでしたし、
それを、今ではなぜそうなのかも理解できるようになりました。
「あぁ、いいコーチになるな。あとはセッションの実践経験積んで飛躍してほしいな」
そんな風に思っています。
もちろん実践経験積んでいく中で、様々な自分と向き合うことになり、
「ぐむぅ・・・」と不快感を感じながらゴールへの選択として受け入れることになるでしょう。
まぁ、それがコーチの毎日の仕事ということですからね。
コーチとして活動しているのであれば、自分の本当のwant toゴール設定は当然ですけど、
現実的行動を重ね、どんな自分も受け入れたうえで、ゴールにふさわしい自分を選択する。
上記から逃げない!という自分の為でもあり、クライアントの為でもある仕事をしましょう。
その仕事の蓄積が、セッションでクライアントに非言語で伝わりますので
「コーチングしなくちゃ!」と気負うことなどなくなり、地に足がつきます。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
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