
勇気が必要であればオレに訊け①
「逃げても逃げても、追いかけてくるものなーんだ?」
よくある問題で、答えは「影」なのですが、
珍回答として、「将来の不安」というのがありました。
将来の不安は「付き纏うもの」という印象があるからでしょう。
理由は「はっきりと、どうなるかわからないから」ですよね。
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将来って「未来」なので、物理世界で体感してません。
生まれてから現在までも、どうなるかわからないけど、
様々な出来事を体感して、多くの情報が入ってきました。
そして自分が実感したり、他人に言われたりした情報の中から
現在までに受け入れた情報によって「自分が重要だと思っているもの」が出来て、
それらによって、「自我」が構築され、自我のフィルターで世界を捉えます。
だから昨日までと同じパターンで生活できれば、
100%ではないですが、体感したことがある感覚で過ごせるので安心感はあります。
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しかし、将来となると例えば学生であれば社会人になるし、
社会人もいずれは老後と呼ばれる年代になるし、
明らかに生活のパターンが変わることが容易に予想できます。
そうなると、現状の外の話と捉えるので、
これまで生活できたから大丈夫と思っていた生活が脅かされて、
マインドが「現状じゃないから危険だよ!」と警笛を鳴らします。
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これは、生存を続けるための脳の機能です。
これによって多くの人が「将来の不安」と呼ぶ要因になってるんですよね。
そんな中、私たちは学校の教育や、メディアの情報などで、
「良い成績とって良い学校に進学して良い企業に就職する」みたいな価値観で過ごし、
もっと、多くの将来に対する選択肢があるということを実感しないまま、
「大体の人がそうしているから」という、皆の安心感=自分の安心感と感じて、
「将来どうすんの?」と聞かれたら「どこに就職しようかな?」というように、
かなり狭い選択肢から選ぶことが多いです。
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それが、やりたいことならワクワクしながら進めばよいです。
でも、いろんなことを知っていく内に、
一般的な価値観とは違ったことが「自分はこうありたい!」になったら、
それこそ、 これまで生活できたから大丈夫と思っていた生活が脅かされて、
マインドが「現状じゃないから危険だよ!」と警笛を鳴らします。
この警笛マインドと対峙する場面に直面することってよくあると思います。
この場面を越える「勇気」に焦点を当てて数日に分けて解説していきます。
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この警笛マインドって、「土俵に上がって来いよ!勝負しようぜ!」と、
ものすごい勢いで同じ土俵に立たせようとします。
同じ土俵に立ったら、それはもう、ありとあらゆる不安材料を
すでにそうなってしまったかのように、投げつけられます。
すでにそうなってしまったような臨場感って大変強烈で、
「不安」の場合「ザワッ」として「恐怖」に繋がります。
この「不安」「恐怖」に覆いかぶされた状態で生活するのは、
非常にマインドが不安定になります。
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その不安に打ち勝ちたい。
その打ち勝つ対抗策の一つとして「自分のゴールに向かう本気度」があります。
「もうホントどうしてもそうなりたい!」という本気度が強いので、
不安だろうが、恐怖だろうが、ドリームキラーが現れて「やめときなよ」と言おうが、
現状の外に飛び出すんだ!と決めて行動する。
「それができないから苦しいんじゃないか!」という人もいると思います。
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未来へ動けないのは、本気度が足りないからです。
と、今回は言っておきましょう。
自分自身で現状の外に踏み出したいのであれば、
ポイントはゴールのイメージに臨場感を感じるのが良いです。
どんどんゴール達成のイメージを膨らませるのです。
思い浮かべてニヤニヤしちゃうような「最高だな」と思えるイメージ。
ニヤニヤするということは、少なからず臨場感を感じているということ。
すでにそうなってしまったような臨場感って大変強烈で、
「喜び」の場合「ニヤッ」として「至福」に繋がります。
ゴール側のイメージと臨場感を「言葉」「映像」「情動」として鮮明に感じる。
「不安」「恐怖」よりも、ゴールに対するワクワクするような良い情動を、
情報空間で味わうことで、「自分はこうあるんだ!」という本気度が醸成されます。
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ここまで、ゴールに対して本気度が高まってきたのに行動できないということは、
「現状に留まるべき」というのが「自我」として強固に備わっています。
「いや、これはこうあるべきでしょ!」という思い込みが、
自分の中で当たり前すぎて、思い込みと気づけないこともあるのです。
結局は「自分は出来ない」と自分で決めているということになります。
ここで苦しいようであれば、自分自身からコーチに依頼するという選択も視野に入れる。
コーチは過去から備わってきた「~べき」という状態を俯瞰的に見ていますので、
何にガッチガチなのかを気づいて頂き、取り外せるように導きます。
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「どうしてもなりたい!でもそうならない!」というときには、
コーチに依頼するという「現状の外」の選択も効果的です。
現状の外に踏み出すのは本人ですので、
自ら踏み出すのも、コーチにサポートを依頼するのも
何もかも「やっぱり無理」という人は、ずっとそのままになっちゃいます。
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ゴールに対して本気なら、不安も何も跳ね除けて現状の外に踏み出すんだ。
それはわかったのですが、
私が意識して現状の外に始めて飛び出したときのことを話すと、
仕事で「これ自分のせいか?」と思える要因で上手くいかないことがあったことをきっかけに、
現状って当たり前だと思ってたけど、このままで本当に良いのかと疑問を感じ始めました。
この疑問に重要性を感じると様々な情報が入ってきて、
もっと多くの選択肢があることに気づき、そこから現状に違和感を感じ続けていました。
そのタイミングでコーチングに出会い、初めは「自分には無理」だと思っていたのですが、
どうしてもコーチになりたくて、イメージと臨場感を深めたら、
「こうすればできる」と、方法が見えてきました。
それでも現状に留まった方が良いんじゃないかという不安に色濃く襲われましたが、
「現状を違和感のままずっと過ごすのも、現状の外で辛い思いをするのも大して変わらん!」
そのように考え、現状の外に飛び出しました。
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「勇気」シリーズ2日目は、
「現状がイヤだ!」という状態から、現状の外に踏み出すことについてです。
まずは、本気でゴール側のイメージと臨場感を深めて、不安に打ち勝つ勇気を発揮する選択。
1ステージ上がる勇気のカギは、「ワクワクするイメージと臨場感」です。
次回も、是非ご覧ください。

