
悪い情動は未来のイメージに持っていかない
「大好きなあの人に、プレゼントをして気を引き付けたい」なんて思って、「これもらったら喜んでくれるだろうな~♪」とか「これがきっかけで交際に発展したりして」みたいなイメージに心躍らせ、ブランド物のプレゼントする場面とか、ベタな恋愛ストーリーなんかでありがちです。
「自信のある商品を買ってもらって、効果を喜んでもらいたい」なんて思って、「こんな人に買ってもらいたいな~♪」とか「売り切れになっちゃうほど人気になったりして」みたいなイメージに心躍らせ、お店を飾り付けたり、ホームページでド派手にアピールしたり、新商品なんかでありがちです。
「交際したい」とか「多くの人に買ってもらって儲かる」というような自分が嬉しい未来のためであり、相手が喜んでくれることを考えた利他的な想いもあります。
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走り出した結果、「大好きなあの人」が質素な恰好が好みで、こんなブランド物は逆に目立ちすぎて身につけようとも思わないかもしれません。
お店の装飾を飾り付けすぎて、あっちもこっちも「おすすめ商品!」みたいにしていて、「何を力入れて売ろうとしているのか?」が解らない風に思われるかもしれません。ホームページも文字や絵がやかましすぎて、商品なのか説明なのか見にくくなってるかもしれません。
結果が良くないことは容易に予想できますが、これらの良くない結果に対しての情動はどんなものでしょう?
「あー全然喜んでくれなかった・・・」「あー誰も買ってくれない・・・」と落ち込んじゃうような気持ちになる人が多いと思います。
この情動って過去の情動記憶の中でも、自分の未来のイメージにおいて全く必要のないマイナスな情動です。
もし、この情動記憶が強い場合、次のワクワクするゴールをイメージするとき、「また喜んでもらえないんじゃないか?」「また買ってもらえないんじゃないか?」というのが「思い込み」という形で、ゴールに進もうとする自分のパフォーマンスを著しく低下させてしまいます。
この結果が良くなかった経験は、最終的にうまくいくための経過でしかなく、相手に喜んでもらったうえで「交際したい」とか「多くの人に買ってもらって儲かる」というような「とても嬉しい」と言う情動のゴールに向かって前進したということです。
「なるほど!相手の趣味嗜好を踏まえて相手が喜ぶプレゼントをするといいのか!」とか「なるほど!余計な情報でごちゃごちゃさせずに、”この商品が素晴らしい!”とわかりやすくアピールすると注目されやすいのか!」などなど。
だから、「とても嬉しい情動」のために学んだ知識であり、ゴール達成のために参加したセミナーとか、ゴール達成のために受けたコーチングみたいなことです。
「現状の外のwant toなゴール」を設定して見えてきた方法を実践してみたら、最初から何も問題なくサラッと達成するなんてことは、なかなかないです。
そこで起こった良くない結果は、良くない情動記憶を受け入れて「自我」とすることではなく、ゴール達成したときの情動イメージに近づくためのポイントをGETしたような、良い情動記憶が固定的にそこに在る状態をキープすることで、パフォーマンスの低下を防ぐことが出来ます。
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上記の例のように、「そんなことしてたら、良い結果になりませんよね?」ということに自分で気づけない場合があり、ずっと悪いパフォーマンスを良かれと思ってし続けることが誰しも大いにあります。
やっぱり誰しも、どうしても過去に受け入れた情報から築かれた「自我」が、「これはこういうもんだ!」というような感覚で「心理的盲点(スコトーマ)」として見えなくさせているものです。
そこをコーチという、別の高い抽象度から見ることによって、その人のスコトーマに気づき、気づいて頂くことによって、ゴール達成のためのパフォーマンスが劇的に改善されるのです。
そして、未来の良い情動がイメージとして固定的に在る状態で臨場感を感じ、見出した方法を実践し続けながら、更に高いゴールに更新し続けているうちに、もともと設定したゴールが達成されているのです。
コーチがついてると、「いや、また買ってもらえないんじゃないか?」なんて言ってたら、「それ過去でしょ!」と気づかせるし、「これはこういうもんだ!」なんて言ってたら、「それ過去の思い込みでしょ!」と気づかせます。
これは、様々な自分のゴールに応用できる話です。
未来ばっかり向いちゃうね、こりゃ!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。

