様々な工程ありきの価値誕生

映画「メイキング・オブ・モータウン」ネタバレ感想&解説 伝説の音楽レーベル創始者が語るドキュメンタリーの快作! -  映画を観て音楽を聴いて、解説と感想を書くブログ

誰もが価値をプロデュースする

「メーキング・オブ・モータウン」という映画を見ました。

半年くらい前に日本で公開されてすぐに映画館で観たのですが、見終わった瞬間「また明日もう一回見たい!」と思ったくらいでした(見てないけど)。

この度NETFLIXで配信されるとのことで、「見るっきゃない!」と思い見たのですが、やっぱり良かったです。

モータウンとは、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト発祥のレコードレーベルで、マイケル・ジャクソンが在籍した「ジャクソン5」や、スティービーワンダーなど、ブラックミュージックの概念をひっくり返すような伝説のレーベルとして有名です。

私が鑑賞する前に期待していた、音楽好きの観点から見て超面白いのは当然として、「メーキング・オブ・モータウン」というタイトルなので、ビジネス、チーム形成、社会情勢への対応の観点からも、楽しめる内容になっております。

創設者のベリー・ゴーディJr.と、親友であり、所属アーティストのスモーキー・ロビンソンの旧交を深めながらのドキュメンタリー形式なので、マニアみたいな見方をしてる人からしたら、「制作者側の編集であって、実際はこんなことではない」みたいな、頭の固い意見の人はほっといて、ネタバレみたいにするつもりはありません。

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ベリー・ゴーディJr. は、「こうしたら儲かるんじゃないか?」と考えたら、まずやってみて上手くいくだけでなく、失敗することで学び、次のアクションに移るというのを繰り返しています。

最終的に、レコード店を開業して失敗して、負債の返済のため、GM(ゼネラルモーターズ)の組み立てライン工(車の生産ラインで作業する人)として働きました。

ここで、ゴーディは「車というのは、最初はただのフレームから始まり、それが各工程で様々な物が加えられていき、新車として出口を出ていく」というのを目の当たりにして、これを「人でもできる!」と学んだのでした。

車一台一台、美しいボディと走りのパフォーマンスが目立ちますが、そのためには支えるタイヤ、フレーム、オイル、ミッション、ブレーキ、クーラントなどなどが機能し合って快適を提供する価値になるのです。

様々な「人」という工程を経て、新しいスターが誕生するということ。

まさにプロデュースの一連の流れ。

スターが人前でキラキラ輝いているのに、多くの人がチームとして工程を全うしているのです。

それが、後にモータウンという会社が回り続けることを支える精鋭たちが集まる基軸の考えになったとのこと。

当時はインターネットすらない世の中なので、実力があってレコードレーベルに所属して活動するのが当たり前の時代で、今のように、自分で発信して話題になるという可能性が想像もできなかったと思われます。

失敗しながら「今自分が成していること」に「自分のありたい姿」というフレームを通してアクションすることで、無機質にならずに多くのことを発見できてアウトプットする材料が溜まっていくのです。

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これを、組織とか団体での活動に置き換えて参考になるというだけではないところがポイントです。

生産ラインのように多くの人の手を経て完成することに注目しそうですが、これが「個人による活動」にとっても同じように学びになります。

モータウンだったら、「こういった新しい曲を作ることに拘る」とか「こういう見せ方で大衆に印象付けをする」とか「財務状況はどうで」とか「でも一発新しいことをするために多くの予算つぎ込もう」とか、多くの機能があり、話し合いながら最善の方法を導いて進んでいくわけです。

例えば私のようにコーチとして活動して、個人だから一人でやるというのは、確かにそうなのですが、

その自分の中でも

「自分のコーチングの価値としてこういった個性を押し出していきたい」とか

「SNSなど、どういった方法で活動を知らせて行こうかな」とか

「私のコーチングの価値としてこの料金でセッションする」とか

「でも、ここらで多くの人に知って頂くきっかけとしてこのような企画をしてみよう 」とか

「確定申告とかわからないから知り合い(または税理士)に頼もう」とか

ほかにもいろいろ、自分の中で、理念や広報や企画や財務や事務や印象などなど。

個人でもバランスを取りながら「three S coaching」として回りだすのです。

もう、ホント最初の5分~7分くらいの数分だけネタバレしましたが、どんな組織に在籍している人も、自分の個性を価値として提供しようと活動している人も、様々な側面の機能があってバランスを取りながら、回り続けるということです。

「自分は絶対にこうだからこれしかない!」というように、企画に寄り過ぎて財務が疎かになったり、印象に拘り過ぎて広報を疎かにしたりなど、 無限の可能性を閉ざすことに気を付けるのは忘れたくないところです。

自分のやろうとしていることを活動するにあたり、習ったことをそのままアウトプットするようなこともいいのですが、自分という個性の会社をプロデュースする観点で運営するような感覚が、自分の価値を待っている人の為にも必要なのです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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