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異色で理解しがたい素晴らしい楽曲
今日は、台東区谷中を散策しました。
到着まで、車でけっこう時間がかかる距離だったので、その間カーステレオで流した曲は、「たま」というバンドです。
1990年に「さよなら人類」という曲で、オリコン1位みたいな売れ方をして、「たま現象」という社会現象的な人気を獲得したバンドなのですが、他の曲も(むしろ他の曲が)大好きなバンドです。
今は解散して、メンバーそれぞれがソロ活動をしていて、ギターの知久寿焼さんのライブは、今でも時々行ってます。
どの曲も、すごく完成度の高い曲で、本気で好きなのですが、パッと聴いて理解できる曲調じゃないだろうなと客観的に思います。
当時の人気音楽番組、「三宅裕司のいかすバンド天国(通称 イカ天)」に、メンバー間でデモテープ送るか?送らないか?で折り合いがついてない段階で、当時のマネージャーの女性がデモテープを送ったことで出演が決まり、多くの人が聴く機会を得たことで、社会現象に繋がったという流れです。
当時まだまだバンドブームでしたので、日の目に当たる機会があれば脚光を浴びる可能性は高かったかもしれませんが、世の中には素晴らしい曲を歌っているのに、全然知られてないミュージシャンがとても多いことでしょう。
「たま」は、自分たちのスタンスとして、「自分たちの音楽の表現を貫徹したい」という意図が強く、とにかく売れて、めちゃくちゃ有名になりたいというゴールではなかったので、活動自体もそういった流れになっていきましたが、それは彼らのコンフォートゾーンから、一気に社会現象レベルにまで認知されるようになって、慌てて元のコンフォートゾーンに戻ったのでしょう。
もちろん、彼らはそうしたかったのですから、ありたい形になって良かったということです。
もう50歳を超えていますが、メンバー4人とも、音楽で生活できています。
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全然誰にも知られていないミュージシャンが、ものすごくいい曲を歌っているとして、今では個人でも発信する方法が30年前と比べて天と地ほどの差があります。
ですから、一昔前のように、「デモテープ送って有名なレーベルに所属する」とか、「ライブしてたら、有名なレーベルの敏腕プロデューサーの目に留まり、君の才能は素晴らしい!とか言われて鳴り物入りでデビュー!」みたいな過去のロールモデルなど錆びれていきそうな勢いです。
今や、昔に比べて可能性というか選択肢は、どんどん広がっています。
「それなら、自分の素晴らしい曲を配信など様々な方法で展開すればいいんだ!」と、コツコツ配信などをしているミュージシャンも多くなっていることでしょうが、SNSが当然の時代に際立って重要なのが「自分のコンフォートゾーンがどのフェーズに居るか?」ということです。
「いい曲を歌って多くの人に知られれば有名になれる」というコンフォートゾーンだと、いい曲を、映りが良く、間違わずに歌っている動画を必死で厳選して配信するでしょう。
これだと、「完全な自分を見せなければならない」というhave toに繋がり、もし多くの人に知られるようになっても、映像ではわからなかったけど、実際に見るとリラックスしてないエネルギーを見る人に波及してしまい、長く続くことなく元のコンフォートゾーンに戻るでしょう。
いい曲を歌うことにフォーカスしすぎて、ミュージシャンとしてのゴール設定を「ただ何となく売れて音楽で食えればいい」みたいな、ぼんやりした程度のイメージでも、コンフォートゾーンがアルバイトしながらたまにライブやったりするレベルなので、不意に売れても長く続かず慌てて元のコンフォートゾーンに戻ります。
まずは、「自分はどうありたいのか?」ここを細部にわたりイメージしていく。
いい曲を、どのように見られるか?よりも、どのように心に響かせるか?ということに気づく。
そのうえで、自分のイメージ通りの振る舞いを自然にできるコンフォートゾーンに移行する。
イメージ通りの振る舞いを、ぎこちない演技レベルで振舞っていても、めっちゃスベって逆ブランディングになるので、皆の心が離れていきます。
普段からありたいミュージシャンとしてイメージ通りの一日を、当然のように日々過ごすようにしてコンフォートゾーンを移行していくのです。
そのうえで、何も飾らない自然体のままで、イメージ通りのミュージシャンとしての生き方が構築出来たら、動画の配信だけでなく、ツイートとか自分のキャラクターを感じられる部分にまで、本来のエネルギーが内面から溢れ出ますので、見ている人の心に響かせることができて、あとは長期的観点でゴールを更新していけば、多くの人に自分の価値を提供し続けられるでしょう。
はっきり言って、ミュージシャンで有名になるというのは、ホント100%運なんじゃないか?というくらい難しいように感じますが、実は有名になれないミュージシャンのほとんどが、コンフォートゾーンのフェーズが低いからなんじゃないかと思っています。
あと、ビジネス系とか音楽のジャンルではないYouTuberなんかが、人気になった勢いで音楽創っても、当然センスないですし、しかもコンフォートゾーンが違う次元なので、音楽ではバズらないです。
たまに、大した活動もしてないのにTikTokでバズったりするミュージシャンもいますが、そこからのブランディングというよりは、自身のゴールやコンフォートゾーン次第で、一発屋にも大物にもなれます。
韓国のBTSだって、あんな完成度の高い曲を世界に展開して、どんな人たちかと思えば、自分らの楽曲が1位になったことを、自然体で子供のように喜んでいるのがSNSで発信されたりしていて、彼らの内面からのエネルギーは人々の心に響いたことでしょう。
「ギャップ萌え」なんて言葉もありますしね。普段の振る舞いも自然体、豹変したパフォーマンスも自然体だからこそ、ギャップに萌えるのです。
逆に、楽曲配信とかSNS戦略なんかじゃなく、「オレは天才!」という根拠のない自信のみで活動して、それが誰かの心に響き渡って、話題になったりすることだってありますからね。
有名になることがすべてではなく、「ミュージシャンとしてどうありたいか?」それに対して、どんなエネルギーを発せられるのか?そのためのコンフォートゾーン創りをコーチングでサポートしていきたいものです。
でも、ミュージシャンって人の話聴かないよねー!プンプン!
まぁ重要性を感じていないのでしょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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