「無知の知」は知識だけではない

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その知識の習得は心からのwant to か?

なにげなく街を歩いていて「ハッ!」としました。

「そういえば、ぜんぜん書店に行ってない!」

何となくモヤモヤしてたのはこれか!と気づきました。

私が、コーチングに出会うより何年も前に、「今の職場でマネージャーになって、最高のチームワークのお店を創って楽しく仕事したい」という理想的な現状のゴールに邁進していたころ、普段そんなところ見向きもしない、コンビニの雑誌コーナーの上の方に「7つの習慣」という大人気自己啓発本の簡易版みたいなのが並んでました。

なんか職場でも「考える力」「把握する力」「動かす力」とか言って、マネージャーになるためのスキルだか何だか習ってたので、参考になるかな程度で購入しました。

そのときのビジネス本なんか読んだことない自分としては、「目から鱗」的な状態になり、今考えると根本的には激変してなかったなと振り返りますが、当時は「ものすごいことを知った!」という気になって、いろいろ参考にしてみました。

「ビジネス本なんて素晴らしいものがあるのか!」と、そこから堰を切ったように休みの日は書店に行き、「何か役立ちそうな本はないかな?」と探して、「ビビッ」ときた本を買っては読んで役立てようとしていました。

結果としては、頭で理解して、それに則った行動をして、役立つことはたくさんありましたが、そのままストレートにうまくいくわけではなく、いろんな起こるべくして起こる体験をして身に染みた出来事について振り返ると「あぁ、あの本に書いてあるのは、こういうことなのかな?」という流れでした。

だから、たまに本を読んだ時点で「これに書いてることは、あの時のあんな感じのことだな」と既に通り過ぎてる内容を確認する意味の読書もありました。

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そんな私が、半年前に読んだあるブログを再度読む機会があって、以前読んだ時も「これは自分にとって必要なことが書かれている」と感じたのですが、この半年間で様々なことを体感したうえで読むと、新たに腑に落ちている箇所により、見え方が変わっていました。

そういえば中学生のときに、友達に「えー!お前まだ村上春樹読んだことねーの?」みたいなことを言われ、単純に悔しくなって読んだ「風の歌を聴け」と、20代になって再度読んだ「風の歌を聴け」は、感じ方がぜんぜん違ったなということを思い出しました。

そんな流れがあって、街を歩いて、書店にしばらく行ってないことに気づいたのです。

試しに行ってみました。何か良い本がないかな?という気持ちです。

結果として、「おっ!この本良さそう」なんて、まったく思いませんでした。

「自分には、この知識が必要なんじゃないか?」と探したり、思ったりしなくなったということです。

いわゆる、「情報を受け取る側」から「情報を発信する側」になったということです。

この感覚になったので、読書に対する渇望の気持ちが非常に薄れていたことに今回はっきり気が付きました。

本を読むことを卒業したということではなく、これからも様々な出来事があって「自分はこの知識が欲しい」と、自分の中で心からwant toになったときに、目的的思考によって、当然のようにその本を買うことでしょう。

貪るように本を読んでいたころだって、ぜんぜん内容が入ってこなくて、途中で読むのをやめたことだって多くあります。なんとなく「これいいんじゃないか?」という動機で読んだだけで、重要性が低かったからです。

しかも、その途中で読むのをやめた本の中に、現在とても重要性の高いコーチングの本もありました。

そのころは何の重要性も感じてなかったので、「コーチング」というワードが書いてあったかさえ思い出せません。

人生を好転させるために、「あの知識を憶えた方がいいんじゃないか?」「なんか自分にとって足りない知識はないか?」と知識を頭の中に詰め込むことに重要性を感じることにより、いつまでも「不足感」からの行動の繰り返しになっている人は非常に多いと思います。

でも、自分の内側に身に染みるような腑に落ちる体感により、自分から発せられる輝きの度合いが増して、それが様々な相手に波及することで人生が好転するのであって、知識が多いということが絶対的成功の法則ではないということです。

コーチングを受けることにより、必要な知識を憶えることもあると思いますが、それ自体が重要なのではなく、自分の中にある輝きがすでにあることに体感として気づくことにより、不足感からの行動ではなくなり、それを発信という波及により、自分の中で心からwant toになったうえでの選択の連続という自由意思による人生を選べるようになります。

「無知の知」というのは、頭に詰め込む知識において、まだ知らない知識があるということを知っているということだけでなく、体験や体感において、まだ知らない領域があるということを知っているというのも含まれることを見失ってはいけません。

コーチングにより、「自分のありたいゴール」のための体験や体感の領域を、加速的に広げ続ける人が増えることで、世界が明るくなるといいと思っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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