
意識的に各方向の感受性を検証
かんじゅせい【感受性】
- 外界の刺激・印象を受けいれる能力。物を感じとる能力。
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子供のころは無垢な心のままに「〇〇マンになりたーい」なんてことを言うが、大人になるにつれて「現実を見てない奴」という世間の評価があるように感じられる状態で生き続けるので、現実的な将来設計をすることがコンフォートゾーンになる。
という話をよく聞きます。
「そんな突飛でもない夢なんて普通じゃないでしょ」と自分が言い放ってるということは、内側から発する感受性をセメントで塗り固めてオシャレな壁を創り、誰が見ても「素敵な壁ね」と言われて承認されることを目的としてしまっているということです。
「〇〇部長のようにカッコイイビジネスマンになりたい!」というのも、誰かの「素敵な壁」をカッコイイと感じて、必死で壁を作り、誰かに承認してもらって達成しようとしているということです。
「うわ、見ろよ!あいつ壁も作らないで内側から発する感受性をそのままにしてるぜー」「うわ、見ろよ!誰も見向きもしてないのに全力でパフォーマンスしてるぜ!ダッセー!」と後ろ指さされることを恐れた「繊細さん」的思考をしています。
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最近ビジネス書界隈から聞こえてきた「繊細さん」。
気を使って考えすぎたり、「こう思われるんじゃないか」という恐れから行動を自ら制限してしまっている人へ、「苦しまなくてもいいんだよ」というメッセージが込められた内容です。苦しんでいる人が多いというエビデンスがあるからこその出版です。
「現実的に考えなきゃ」という想いで就職して、日々無機質に仕事している人も多くいるでしょう。「そんな突飛でもない夢なんて普通じゃないでしょ」と自分が言い放ってる割には、「なんか面白いことないっすかね」とか言いながら溢れる幸せを感じられずに日々を送っています。
会話の中に「はい、すいません」というのが口癖レベルで発してしまっている人も、「は?お前なんなの?」みたいな外部からの刺激を恐れ、防御する反応がクセづいちゃっている結果です。
バリバリ活躍しているビジネスパーソンも、日々ストレスと闘いながら気合で残業したり、努力しなきゃ認められないんだ!と体にムチを打ったり、会社都合で一緒になった仲間の人間関係に一喜一憂しているわけです。
ただ、勢いのあるビジネスパーソンは、大胆な発想を思い切って実行したり、「はい、すみません」と無意識レベルでは言いませんし、仲間に「これお願いできる?」と当たり前のようにお願いできるし、「これ、どうなってるの?」とグイグイ訊けたりするので、「繊細さん」ほど苦しんではいない可能性が高いです。
外側からの刺激、印象を受け入れる能力=感受性が強いというのは苦しいし、幸せから遠のくというのがわかります。周りに同調して「普通」に生きていると上記から抜け出せないということです。
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外側からの感受性が強すぎたり、それで周りに同調したりするのは結果的に良くない。
では、対極例として
売上とか生産性とか関係なく「これホントお客様にとっていい商品なんですよー」と、こちらが本気でそう思って伝えるとヘタな販売テクニック使うより購入して頂けることは多いです。
そして購入した後で「良かったですねーありがとうございました!」と、こちらがお客様が購入したもので得た未来を素で喜ぶと、割引とか特別待遇とか前提条件が無くても、「これからもこの人から買いたい!」というファンが増えるでしょう。
「今日買って頂いたら、安くしますんで-」とか「買って頂いたら、これとこれを付けます」というようなクロージングの裏には、こちらの利益のためという都合があり、それで購入したお客様も割引とか特別待遇の前提があって利用するレベルということです。
恋愛だって、この世に様々な事例の浮気や不倫、形だけ籍を置いてる夫婦が「ものすごく多い」と言っても良いと思いますが、ルックスとかスタイルとか外側の判断基準など関係なく、周りから見たらアホみたいに見えるかもしれないけど、二人きりでいるときに「きゃっきゃ」しながらイチャイチャしたりとか、ただ「ぎゅっ」と抱き合うなど、内側から溢れる共鳴が確かにあります。
二人にしかわからない、二人の波長が合ったコミュニケーションがイチャイチャだったり、お互いのぬくもりを感じ、お互いの体が「ピタッ」とフィットしている感覚だったりが、非言語コミュニケーションにおける「愛情」が宇宙に波及していくのです。
「相手に抱かれている」と受動的に捉えると、相手の大きな愛と「丁度良い」という言葉がピッタリの温かいぬくもりに包まれているような小さい情報身体になることもできますし、「相手を抱いている」と捉えるとどこまでも大きな情報身体において相手を包んでいる状態になることもできます。
情報身体とは、物理世界ではなく情報空間における身体的大きさを表したもので、例えば自分が地球を抱いている状態をイメージして臨場感を感じるようなときは、情報身体が大きい状態と言えるでしょう。
そんな情報身体のマインドにおいて大勢の前で何か発表するということなど緊張に値しないと捉えられます。
YouTubeを開くと、出てくる番組は「あなたにおすすめ」という基準で出てくることがほとんどだと思いますので、あなたの内側から溢れた選択により視聴した番組ありきというわけです。釣り好きの人はそれに準じた番組が候補として現れるだろうし、それには「普通これでしょ」という周りとの同調はありません。
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ここまでくれば、意識に上がると思いますが、「外側からの感受性が強い」ことより、「内側から溢れる感受性が強い」ことが、令和に生きる私たちにとって非常に有用なのです。
「外側からの感受性」の割合を減らして「内側から溢れる感受性」の割合を増やすことを実践してみましょう。
「外側からの感受性」の割合を減らしても、人の痛みが解る優しさを兼ね備えられますし、「内側から溢れる感受性」の割合を増やしても、その感受性に反応して応援してくれる人が現れます。
現状からの割合を変えるということなので、脳の機能として反発が起こりますが、コンフォートゾーンが移行する前に起こることです。
実践編は、次回にします。
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